

親知らずは抜かなければいけないのか? | 2013.01.27 |

親知らずがあると抜かないといけないと思われている方もいらっしゃいますが、必ずしもそんなことはありません。
一般に親知らずと言われている歯は、前から数えて8番目の歯で10代後半頃から生え始めます。
人によっては顎の中に埋まったまま生えてこなかったり、レントゲンで確認しても存在しない人もいます。
もちろんちゃんとした歯ですから噛む事もできるので、きれいに並んでいる場合はそのまま残しますし、虫歯になればちゃんと治療もします。
それではどういう場合に抜かなければいけないのでしょうか?
理由はいくつかありますが、親知らずは口の中の一番奥に生えてくるので歯磨きが難しく、虫歯になったり周りの歯肉が腫れやすくなります。
さらに横を向いていたり、少しだけ頭を出している状態はさらに歯磨きが難しく、噛むことにも使われていない場合は抜いた方が良いという場合があります。
また残しておくことによって他の歯へ悪影響が出る場合は早めに抜いた方が良いでしょう。
お口の中を検査したときに、将来的に問題となりやすそうな親知らずを見つけたときはお話しますが、必ずしも抜かないといけないというわけではありません。
健康な状態であれば噛むのに使うこともありますし、入れ歯の支えにすることもできます。
残すこと、抜くことによるそれぞれのメリット・デメリットを説明して、患者さん自身と相談したうえで方針を決めていきます。
おかげさまで1周年 | 2012.12.01 |

昨年12月1日にオープンしてから1年が経ちました。
ご近所にお住まいの方、職場が近くの方、ご家族で通われている方など、
毎日多くの方々に来院していただき大変感謝しています。
少しでも安心して治療を受けられるように、
リラックスできる空間作り、分かりやすい説明、痛くない治療を常に心がけています。
気になることがあればどんな些細なことでも構わないのでご相談ください。
これからも皆様に気軽に来ていただける歯科医院を目指して頑張ります。
歯ぎしりについて | 2012.11.21 |

歯がしみたり、顎が痛くなったことはありませんか?
虫歯が原因のこともありますが、歯ぎしりが原因でなることもあります。
これ以外にも、
・痛くはないけど違和感がある
・歯がすり減った
・口の開け閉めをするときに強張った感じがする などがありませんか?
寝ているときの歯ぎしりは力がとても強いので、色々なところに影響してきます。
歯周病で歯が揺れているときは、歯ぎしりによって歯周病をさらに悪化させてしまいます。
寝ているときにしているかは自分ではわからないと思いますが、
口の中を見て頬や舌の脇にヒダのようになっている場合は歯ぎしりをしている可能性があります。
歯に負担をかけないようにするため、
ナイトガードという就寝時に装着するマウスピースも保険治療で行えます。
また、先週の「ためしてガッテン」(NHK)でも取り上げられていました。
http://www9.nhk.or.jp/gatten/archives/P20121114.html
歯髄細胞バンク 提携施設 | 2012.10.24 |

最近では山中教授がノーベル賞を受賞した「iPS細胞」のこともあり、
再生医療の分野が大変注目されています。
当院は歯髄細胞バンクの提携施設となっています。
「歯髄細胞バンク」とは、
抜いた歯の歯髄から幹細胞を採取・培養し、将来自分自身の幹細胞を利用して、
元通りの形や機能を再生する最先端の医療技術です。
再生医療の分野ではすでに臍帯血や骨髄液の幹細胞が知られていますが、
歯髄細胞には数多くのメリットがあります。
- 乳歯や親知らずの抜歯時に採取できるので、臍帯血などと比べて採取できる機会が多い
- 抜歯後の採取なので、細胞採取時の体への負担がない
- 細胞の増殖能力が高い
- 歯髄細胞は硬い歯に保護されているので、遺伝子の損傷が少ない
自分自身の将来や、お子さんのために親子で登録されている方もいらっしゃいます。
詳しくは当院へお問い合わせいただくか、下記のサイトをご参照ください。
当院もこちらに登録されています。
・再生医療推進機構 http://www.acte-group.com/
歯磨きの強さ | 2012.09.27 |

強く磨けば歯垢は取れる!
強くないと磨いた気がしない!
このように思っている方はいらっしゃらないですか?
歯の表面の歯垢(プラーク)は歯ブラシを歯にあてて、軽く振動するだけでも取れます。
大事なのは力ではなく、1本1本の歯に歯ブラシの毛先をしっかりとあて、 歯の隙間などの汚れもちゃんと取ることです。
一般的に歯ブラシをあてる力は100~200gぐらいが理想です。
キッチンにある秤などを使って、普段どれくらいの力で磨いているかチェックしてみてください。
知覚過敏の原因になることもあるので注意が必要です。
MIペースト 期間限定フレーバー | 2012.09.05 |

虫歯の予防製品として当院でも人気のMIペーストですが、 期間限定でバナナとグレープが加わりました。
サンプル品の試食をしましたが、少し甘めなので歯ブラシが苦手なお子様でも気に入るかもしれません。
MIペーストは、歯の再石灰化を促す豊富なミネラル(カルシウム、リン)や
口腔内環境の中和作用と緩衝作用を持つCPP-ACP(リカルデント)を含んだ全く新しいコンセプトの口腔ケア製品です。
ブラッシングの後にMIペーストを歯面に塗布するだけの簡単な操作で使用できます。
*注意点
成分のCPP-ACP(リカルデント)は牛乳由来成分ですので、牛乳や乳製品に対してアレルギーを持つ方は絶対に使用しないでください。
詳しくは下記のサイトをご覧ください。
株式会社GC http://www.gcdental.jp/products/etc/mipaste.html
親知らずについて | 2012.08.30 |

親知らずとは、一番奥の歯、つまり永久歯の第三大臼歯のことで、合計4本あります。
みんなが生えるものではなく、全く生えない人や全部揃っていない人もいます。
正常に4本生えてきたらほかの歯と同様に大切にしてください。
親知らずだからと言って必ずしも抜かないといけない訳ではありません。
問題は、生え方の異常な親知らずです。 例えば次のような場合が考えられます。
①真っすぐでなくななめに生えてきた。
このような歯は歯ブラシが届きづらいのでむし歯になりやすいです。 むし歯になったら抜いた方がよいでしょう。
また、異常な生え方のために痛みがあったり、噛み合わせが悪かったりしてほかの歯や顎関節に負担をかけているときがあります。
上の親知らずだけが生えて下の歯がなく、かみ合わせの相手がない場合も抜いてしまった方がよいでしょう。
②歯ぐきの中に潜ったままになっている。
この場合でも親知らずが隣の歯に負担をかけていたり、隣の歯を治療しなければならなかったりするときは抜いた方がよいでしょう。
禁煙のメリット | 2012.08.22 |

9月号のいしだ歯科通信にも掲載した記事です。
たばこを吸われている方は、どんな病院に行っても禁煙をするよう言われると思います。
歯科でも歯周病や味覚異常、着色などに影響してきます。
私自身もタバコを吸っている方には、治癒を早めるためにも禁煙をお勧めします。
今回はいつもとは少し視点を変えて、 禁煙するとこんな良いことがありますよという事をご紹介します。
アメリカの肺がん協会で発行しているパンフレットを紹介した記事から引用しました。
禁煙してから、
1分 ニコチンやタールのダメージを回復しようと体の機能が働き始める
20分 収縮していた血管が元に戻り、手足の血行が良くなる
血圧・脈拍が正常値に近くなる
8時間 血液中の酸素濃度が正常域に戻り、血中酸素分圧が正常になり運動能力が改善。
1日 心臓発作の確立が下がる。血圧の改善
2日 嗅覚と味覚が復活し始め、食事がおいしく感じられる
このころから禁煙効果が実感できる
3日 ニコチンが体から完全に抜ける。
気管支の収縮が取れ呼吸が楽になり、肺活量が 増加し始める。
1週間 睡眠リズムが正常に戻り、熟睡できるようになる
2週間 体全体の血液の流れが改善し、歩行が楽に肺活量は30%回復。肌つやが改善。
4週間 禁煙による離脱症状が軽くなり、ストレスも減る
1か月~ 咳、静脈うっ血、全身倦怠、呼吸速迫(呼吸がはやくなること)が改善
9か月 胃潰瘍・十二指腸潰瘍の発生率が1/3になり、感染を起こしにくくなる
5年 肺がんのリスクが半分になる
10年 肺がんのリスクが非喫煙者と同程度になる。
禁煙をするのに遅いということはありません。
いつまでも健康的な生活を楽しむためにも禁煙をお勧めします。
第3回 院内勉強会 | 2012.07.27 |

内容も時期も不定期ですが、今日の昼休みを利用して院内で3回目の勉強会を行いました。
先週の木曜日に2名のスタッフがメーカー主催のセミナーへ、 院長の私は土日で大学の卒後セミナーに参加したのでその報告を兼ねて発表しました。
スタッフの参加したセミナーは、日頃から診療で使っているセメント、石膏、印象材を実際に錬るというものでした。
それぞれに細かなコツや注意点などもあり、何度も何度も練っては空気が混ざっていないかなど確認したそうです。
当日は実習のみでしたが、今日のためにプリントにまとめて、実際にセメントなども練りながら説明しててもらいました。
私は重度歯周病の治療についてのセミナーと、豚の顎を使った実習に参加してきました。
歯周病治療について改めて勉強できたのと、細菌検査や抗体検査についても聞くことが出来ました。
2日目はフラップ手術や縫合の練習を豚の骨で行いました。
今日の発表では歯周病の原因、治療の流れを中心に説明しました。
歯周病とは何なのか、普段わかっているようでよくわかっていない部分もありましたが、 歯周外科処置を行う必要性やメインテナンスへ移れる条件などが、スタッフ全員で理解できたかと思います。
これからも積極的にセミナーや勉強会に参加して、院内での勉強会を開いていきたいと思います。
歯周病とは? | 2012.07.02 |

歯周病は、歯を支えている周りの組織(歯肉、歯根膜、歯槽骨)が歯周病菌によって破壊されていく感染症で、
治療をせずに放っておくと歯が揺れて噛めなくなり、最後には抜けてしまうこともあるこわい病気です。
30歳以上の多くの方々がかかっており、歯を失う原因の約半数が歯周病と言われています。

歯肉(歯ぐき)と歯の間にはポケットという1mmくらいのすき間があります。
歯みがきを怠るとこのポケットにプラークがたまります。
たまったプラークが歯石をつくり、すき間を押し広げていきます。
これを積み重ねることで歯肉が炎症を起こします。
歯肉の炎症を放置しておくと症状はますます悪化していきます。
周病はむし歯と違い、痛みなどの自覚症状が出にくく、
気付かずに歯科医院に行かないうちに手遅れになってしまうことも少なくありません。
早期発見のためにも定期健診に行きましょう。
《歯周病と深く関係する体の病気》
《歯周病の自己チェック》
中度の歯周病
・歯をみがくときやリンゴをかじると血が出る。
・朝起きたとき、口が粘ったり、妙な味がる。


重度の歯周病
・歯ぐきがはれてブヨブヨになる。
・歯ぐきを指で押すと血ウミがでる。
・歯がうき、硬いものがかめない。
・歯ぐきからウミが流れ出る。
・まわりから口臭がひどいといわれる。
あてはまる項目が多い方は、お早めに歯科医院で相談ください。

