親知らずは抜かなければいけないのか? | 2013.01.27 |
親知らずがあると抜かないといけないと思われている方もいらっしゃいますが、必ずしもそんなことはありません。
一般に親知らずと言われている歯は、前から数えて8番目の歯で10代後半頃から生え始めます。
人によっては顎の中に埋まったまま生えてこなかったり、レントゲンで確認しても存在しない人もいます。
もちろんちゃんとした歯ですから噛む事もできるので、きれいに並んでいる場合はそのまま残しますし、虫歯になればちゃんと治療もします。
それではどういう場合に抜かなければいけないのでしょうか?
理由はいくつかありますが、親知らずは口の中の一番奥に生えてくるので歯磨きが難しく、虫歯になったり周りの歯肉が腫れやすくなります。
さらに横を向いていたり、少しだけ頭を出している状態はさらに歯磨きが難しく、噛むことにも使われていない場合は抜いた方が良いという場合があります。
また残しておくことによって他の歯へ悪影響が出る場合は早めに抜いた方が良いでしょう。
お口の中を検査したときに、将来的に問題となりやすそうな親知らずを見つけたときはお話しますが、必ずしも抜かないといけないというわけではありません。
健康な状態であれば噛むのに使うこともありますし、入れ歯の支えにすることもできます。
残すこと、抜くことによるそれぞれのメリット・デメリットを説明して、患者さん自身と相談したうえで方針を決めていきます。