歯髄細胞バンク 提携施設 | 2012.10.24 |
最近では山中教授がノーベル賞を受賞した「iPS細胞」のこともあり、
再生医療の分野が大変注目されています。
当院は歯髄細胞バンクの提携施設となっています。
「歯髄細胞バンク」とは、
抜いた歯の歯髄から幹細胞を採取・培養し、将来自分自身の幹細胞を利用して、
元通りの形や機能を再生する最先端の医療技術です。
再生医療の分野ではすでに臍帯血や骨髄液の幹細胞が知られていますが、
歯髄細胞には数多くのメリットがあります。
- 乳歯や親知らずの抜歯時に採取できるので、臍帯血などと比べて採取できる機会が多い
- 抜歯後の採取なので、細胞採取時の体への負担がない
- 細胞の増殖能力が高い
- 歯髄細胞は硬い歯に保護されているので、遺伝子の損傷が少ない
自分自身の将来や、お子さんのために親子で登録されている方もいらっしゃいます。
詳しくは当院へお問い合わせいただくか、下記のサイトをご参照ください。
当院もこちらに登録されています。
・再生医療推進機構 http://www.acte-group.com/
歯磨きの強さ | 2012.09.27 |
強く磨けば歯垢は取れる!
強くないと磨いた気がしない!
このように思っている方はいらっしゃらないですか?
歯の表面の歯垢(プラーク)は歯ブラシを歯にあてて、軽く振動するだけでも取れます。
大事なのは力ではなく、1本1本の歯に歯ブラシの毛先をしっかりとあて、 歯の隙間などの汚れもちゃんと取ることです。
一般的に歯ブラシをあてる力は100~200gぐらいが理想です。
キッチンにある秤などを使って、普段どれくらいの力で磨いているかチェックしてみてください。
知覚過敏の原因になることもあるので注意が必要です。
MIペースト 期間限定フレーバー | 2012.09.05 |
虫歯の予防製品として当院でも人気のMIペーストですが、 期間限定でバナナとグレープが加わりました。
サンプル品の試食をしましたが、少し甘めなので歯ブラシが苦手なお子様でも気に入るかもしれません。
MIペーストは、歯の再石灰化を促す豊富なミネラル(カルシウム、リン)や
口腔内環境の中和作用と緩衝作用を持つCPP-ACP(リカルデント)を含んだ全く新しいコンセプトの口腔ケア製品です。
ブラッシングの後にMIペーストを歯面に塗布するだけの簡単な操作で使用できます。
*注意点
成分のCPP-ACP(リカルデント)は牛乳由来成分ですので、牛乳や乳製品に対してアレルギーを持つ方は絶対に使用しないでください。
詳しくは下記のサイトをご覧ください。
株式会社GC http://www.gcdental.jp/products/etc/mipaste.html
親知らずについて | 2012.08.30 |
親知らずとは、一番奥の歯、つまり永久歯の第三大臼歯のことで、合計4本あります。
みんなが生えるものではなく、全く生えない人や全部揃っていない人もいます。
正常に4本生えてきたらほかの歯と同様に大切にしてください。
親知らずだからと言って必ずしも抜かないといけない訳ではありません。
問題は、生え方の異常な親知らずです。 例えば次のような場合が考えられます。
①真っすぐでなくななめに生えてきた。
このような歯は歯ブラシが届きづらいのでむし歯になりやすいです。 むし歯になったら抜いた方がよいでしょう。
また、異常な生え方のために痛みがあったり、噛み合わせが悪かったりしてほかの歯や顎関節に負担をかけているときがあります。
上の親知らずだけが生えて下の歯がなく、かみ合わせの相手がない場合も抜いてしまった方がよいでしょう。
②歯ぐきの中に潜ったままになっている。
この場合でも親知らずが隣の歯に負担をかけていたり、隣の歯を治療しなければならなかったりするときは抜いた方がよいでしょう。
禁煙のメリット | 2012.08.22 |
9月号のいしだ歯科通信にも掲載した記事です。
たばこを吸われている方は、どんな病院に行っても禁煙をするよう言われると思います。
歯科でも歯周病や味覚異常、着色などに影響してきます。
私自身もタバコを吸っている方には、治癒を早めるためにも禁煙をお勧めします。
今回はいつもとは少し視点を変えて、 禁煙するとこんな良いことがありますよという事をご紹介します。
アメリカの肺がん協会で発行しているパンフレットを紹介した記事から引用しました。
禁煙してから、
1分 ニコチンやタールのダメージを回復しようと体の機能が働き始める
20分 収縮していた血管が元に戻り、手足の血行が良くなる
血圧・脈拍が正常値に近くなる
8時間 血液中の酸素濃度が正常域に戻り、血中酸素分圧が正常になり運動能力が改善。
1日 心臓発作の確立が下がる。血圧の改善
2日 嗅覚と味覚が復活し始め、食事がおいしく感じられる
このころから禁煙効果が実感できる
3日 ニコチンが体から完全に抜ける。
気管支の収縮が取れ呼吸が楽になり、肺活量が 増加し始める。
1週間 睡眠リズムが正常に戻り、熟睡できるようになる
2週間 体全体の血液の流れが改善し、歩行が楽に肺活量は30%回復。肌つやが改善。
4週間 禁煙による離脱症状が軽くなり、ストレスも減る
1か月~ 咳、静脈うっ血、全身倦怠、呼吸速迫(呼吸がはやくなること)が改善
9か月 胃潰瘍・十二指腸潰瘍の発生率が1/3になり、感染を起こしにくくなる
5年 肺がんのリスクが半分になる
10年 肺がんのリスクが非喫煙者と同程度になる。
禁煙をするのに遅いということはありません。
いつまでも健康的な生活を楽しむためにも禁煙をお勧めします。
第3回 院内勉強会 | 2012.07.27 |
内容も時期も不定期ですが、今日の昼休みを利用して院内で3回目の勉強会を行いました。
先週の木曜日に2名のスタッフがメーカー主催のセミナーへ、 院長の私は土日で大学の卒後セミナーに参加したのでその報告を兼ねて発表しました。
スタッフの参加したセミナーは、日頃から診療で使っているセメント、石膏、印象材を実際に錬るというものでした。
それぞれに細かなコツや注意点などもあり、何度も何度も練っては空気が混ざっていないかなど確認したそうです。
当日は実習のみでしたが、今日のためにプリントにまとめて、実際にセメントなども練りながら説明しててもらいました。
私は重度歯周病の治療についてのセミナーと、豚の顎を使った実習に参加してきました。
歯周病治療について改めて勉強できたのと、細菌検査や抗体検査についても聞くことが出来ました。
2日目はフラップ手術や縫合の練習を豚の骨で行いました。
今日の発表では歯周病の原因、治療の流れを中心に説明しました。
歯周病とは何なのか、普段わかっているようでよくわかっていない部分もありましたが、 歯周外科処置を行う必要性やメインテナンスへ移れる条件などが、スタッフ全員で理解できたかと思います。
これからも積極的にセミナーや勉強会に参加して、院内での勉強会を開いていきたいと思います。
歯周病とは? | 2012.07.02 |
歯周病は、歯を支えている周りの組織(歯肉、歯根膜、歯槽骨)が歯周病菌によって破壊されていく感染症で、
治療をせずに放っておくと歯が揺れて噛めなくなり、最後には抜けてしまうこともあるこわい病気です。
30歳以上の多くの方々がかかっており、歯を失う原因の約半数が歯周病と言われています。
歯肉(歯ぐき)と歯の間にはポケットという1mmくらいのすき間があります。
歯みがきを怠るとこのポケットにプラークがたまります。
たまったプラークが歯石をつくり、すき間を押し広げていきます。
これを積み重ねることで歯肉が炎症を起こします。
歯肉の炎症を放置しておくと症状はますます悪化していきます。
周病はむし歯と違い、痛みなどの自覚症状が出にくく、
気付かずに歯科医院に行かないうちに手遅れになってしまうことも少なくありません。
早期発見のためにも定期健診に行きましょう。
《歯周病と深く関係する体の病気》
《歯周病の自己チェック》
中度の歯周病
・歯をみがくときやリンゴをかじると血が出る。
・朝起きたとき、口が粘ったり、妙な味がる。
重度の歯周病
・歯ぐきがはれてブヨブヨになる。
・歯ぐきを指で押すと血ウミがでる。
・歯がうき、硬いものがかめない。
・歯ぐきからウミが流れ出る。
・まわりから口臭がひどいといわれる。
あてはまる項目が多い方は、お早めに歯科医院で相談ください。
ドライマウス ~口腔乾燥について~ | 2012.06.20 |
唾液の分泌量が少なく、口やのどが渇いていると感じる症状をドライマウスといいます。
口の中が乾いていると、
・嫌な味がする
・口臭が気になる
・入れ歯が擦れていたい
・虫歯や歯周病になりやすい などの症状があらわれます。
原因は様々なものが考えられます。
<病気>
・糖尿病
・シェーグレン症候群(口だけでなく目も乾く)
・腎障害
<薬の副作用>
・抗ヒスタミン薬(アレルギーを抑える薬)
・抗うつ薬
・降圧薬(血圧を下げる薬)
<その他>
・ストレス
・うつ病
何度も入れ歯の調整をしてもよくならないと来院された方に詳しく話を聞くと、
薬が原因で口が渇いていることが痛みの原因だったということもありました。
来院される際にはお薬手帳などをお持ちいただければ、 どれが口腔乾燥の副作用があるかお調べいたします。
治療法としては、唾液の分泌を促す薬や、口の中を潤すジェルやスプレーなどがあります。
服用中の薬が原因の場合には、主治医の先生と相談して薬の変更や原料を検討します。
さらにシェーグレン症候群などの判別の検査が必要な場合は、
血液検査など、より詳しく検査ができる病院の口腔外科を紹介させていただくこともあります。
口腔外バキューム | 2012.01.12 |
いしだ歯科クリニックに導入している機械のひとつに、
口腔外バキュームというものがあります。
歯石をとったり、歯を削ったりする際の口の中の水を吸うバキュームと違い、
この器械は空気中にとんだ水や削りカスを吸い取る働きをします。
目には見えない霧状のものを吸い取ることによって、 院内の空気をきれいにし、感染を防ぐ効果があります。
旧型と比べ、器械を動かしていても会話が出来るぐらい静かになりました。
場合によっては家庭用の掃除機よりも静かかもしれません。
そのため処置中でもお互いにコミュニケーションを取れるようになりました。
また、吸い込み口の周りにLEDライトが付いているので、
口の中や入れ歯の調整の際などさらに明るい環境で行えるようになりました。
診療室に入ってすぐ左側にありますので、来院された際には是非ご覧ください。
私の第一印象はガンダムっぽいと感じましたが、デザイナーはイタリア人だそうです。
YouTubeで紹介している動画もありました。