花粉症の治療薬と口腔乾燥 | 2013.03.07 |
暖かくなってきたのは良いですが、花粉症のつらい時期になってきましたね。
私もついに花粉症デビューしたのか、目が痒くてかなりつらかったのです。
今は目薬を使って少し楽になりました。
さて花粉症の治療薬の中には、副作用として口腔乾燥を引き起こす薬があります。
唾液の分泌が抑制されるためで、口臭や喉が渇きが気になったり、
入れ歯をお使いの方は、擦れて痛みが出たりと様々な症状が出てきます。
花粉症以外にも高血圧の治療薬や睡眠導入剤などでもこのような副作用があります。
症状が気になる方は、一度お薬を確認し、あまりに辛ければ担当の先生にご相談してください。
薬自体を中止できない場合は、口腔内を保湿するジェルを使う方法もあります。
口の中の頬や歯肉、入れ歯に塗って使うこともできます。
GC オーラルアクアジェル
歯を抜くのはどんな時? | 2013.02.27 |
抜歯が検討されるケースのはどういうう場合でしょうか?
現在の歯科治療では、極力、歯を抜かない方向で治療が行なわれています。
しかしそれでもまったく歯を抜くことがなくなったわけではありません。
■虫歯が進行した場合
根の奥に大きく拡がり 歯肉で見えない、歯の根まで虫歯が進行し虫歯を取ってしまうと、歯そのものがなくなってしまうような場合は抜歯することがあります。
■歯周病などが進行した場合
歯周病は歯の周囲に細菌が付着したままになることや、歯ぎしりなどの咬み合せなどが原因となります。
進行して顎の骨が吸収し、歯の周りに骨が無くなってしまった場合には、抜歯することがあります。
■歯の根にヒビが入って割れたとき場合
割れた所から細菌がどんどん奥に侵入して炎症を起こすため、歯が縦にヒビが入って割れた場合には、抜歯することがあります。
■治療しても治らない場合
治療を行なっていても、まれに回復の反応を示さずに、症状に変化が見られないか悪化していくような場合があります。
このような場合は最後の手段として、抜歯することがあります。
その他にも歯の矯正の際や、親知らずなど、歯を抜かなければならないケースは他にもたくさんあります。
抜歯を避ける方法
定期検診は、自分の歯を守る最も有効な方法の一つです。
毎日の歯磨きは基本中の基本ですが、次のような心がけも、歯のために大事なことになってきます。
■歯の治療を中断しない
一番注意しなければならないのはこれです。
歯の治療を始めた時は、できるだけ最後まで治療しましょう。
特に虫歯などで神経を抜いた直後に治療を中断すると、歯の内部に細菌が拡がりやすく、抜歯に繋がるケースがあります。
■歯並びが悪い部分に特に注意する
歯並びが悪いとその場所に汚れがたまりやすく、虫歯や歯周病になるリスクが高くなります。
歯磨きするときは、意識してじっくり磨きましょう。
■虫歯は小さいうちに治療する
虫歯の治療は、早ければ早いほど、歯に対してのダメージも少なくて済みます。
さらに治療時の痛み、費用、時間など全ての面でメリットがあります。
痛くなるで我慢すると、歯の寿命は短くなりがちです。
■定期的な検診を受ける 歯周病などは、定期的な検診を行なうことによって、いきなり歯を抜かなければならないような状態になることを防ぐことができます。
また虫歯などが早期に見つかることもあります。
歯を抜く状態になるまでには、歯からいくつものメッセージが発せられます。
「穴が開いた、咬むと痛い、水がしみる、歯肉が腫れた」などの症状がある場合には、勇気を持って早めに病院で相談するようにしましょう。
フッ素が歯に良いのはなぜでしょう? | 2013.02.18 |
歯の表面からは毎日カルシウムが溶け出しますが、唾液の力により歯は修復されます。
これを「脱灰」と「再石灰化」といいます。
歯を修復するよりも、カルシウムの溶け出す量が多いと虫歯になってしまいます。
フッ素には、歯からカルシウムが溶け出すのを抑える作用があります。
また歯の表面のエナメル質の修復を促進する効果もあります。
通常のエナメル質の成分は「ハイドロキシアパタイト」ですが、
フッ素を取り込むことにより結晶構造を安定化させ、酸に溶けにくい「フルオロアパタイト」を作ります。
フッ素加工のフライパンのようなものとお考えください。
また、フッ素には虫歯菌が糖をエサとして取り込むのを防ぐ効果もあります。
それにより酸を作り出す作用を止め、虫歯菌が発育するのを抑えます。
子供の時からフッ素洗口やフッ素入りの歯磨剤を上手に活用することにより、
大人になってからの虫歯を減らすことにもなります。
電動歯ブラシ 使い方の指導もいたします | 2013.02.15 |
家電量販店などに行くと、電動歯ブラシのコーナーがかなり広く、 各社より様々なものが販売されています。
電動歯ブラシは機械の力によって汚れを取るので、手で磨くよりもきれいになります。
しかし磨く力が強いため、通常の歯磨き粉を使ってしまうと歯を傷つけてしまう可能性があります。
これは研磨剤が入っているためで、普通の歯ブラシでも力いっぱい、強く磨けば同じことが起こります。
歯の表面(エナメル質)が削れてしまうと、
・歯がしみる
・その下の象牙質が露出して、色が濃くなる
・虫歯になりやすい などの悪影響が心配されます。
電動歯ブラシを購入する際は、 専用の歯磨き粉か研磨剤の入っていないものを選ぶように注意してください。
当院でも電動歯ブラシを販売していますが、必ず電動歯ブラシを使ったブラッシング指導を行っています。
もちろん他で買われたものでも構いませんので、一度持ってきてください。
頑張れ受験生!! | 2013.02.04 |
受験シーズン真っ只中です。
何度受けても試験というのは緊張しますね。
そんな受験生にこちらを!
キシリトール:きっちり通(トー)る
のお菓子です(^O^)
インフルエンザも猛威を奮っているようです。 体調管理にはお気をつけてください。
子どもの虫歯予防は、両親の口腔ケアから | 2013.02.04 |
生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には、虫歯の原因となる細菌は存在しません。
ではいつ、どこから細菌は来るのでしょうか?
様々な研究の結果、生後19ヶ月から31ヶ月の間に感染が集中しているといわれています。
感染する経路としては、親から子どもへの食べ物の口移しやキス等が原因と考えられます。
感染予防も重要ですがそれによって親子のコミュニケーションがなくなるのも避けたいものです。
家族みんなが正しい知識を持って、接触を避けるのではなく、それぞれの口腔環境を清潔に保つことが、子どもの口腔環境を良くすることにつながります.
熱可塑性義歯 アクリジェット | 2013.02.01 |
義歯(取り外しの入れ歯)では粘膜に接する部分(床)に従来レシンという材料がよく使われていました。
素材はレジン床と同じアクリルですが、樹脂を加熱して作成します。
健康保険適応の材料です。
特徴
・アレルギーが少なく安全性が高い
・丈夫で割れにくい
見た目は従来の義歯と同じですが、弾性があるので写真のようにしても割れません。
もちろん総入れ歯だけでなく、部分入れ歯にも使用できます。
親知らずは抜かなければいけないのか? | 2013.01.27 |
親知らずがあると抜かないといけないと思われている方もいらっしゃいますが、必ずしもそんなことはありません。
一般に親知らずと言われている歯は、前から数えて8番目の歯で10代後半頃から生え始めます。
人によっては顎の中に埋まったまま生えてこなかったり、レントゲンで確認しても存在しない人もいます。
もちろんちゃんとした歯ですから噛む事もできるので、きれいに並んでいる場合はそのまま残しますし、虫歯になればちゃんと治療もします。
それではどういう場合に抜かなければいけないのでしょうか?
理由はいくつかありますが、親知らずは口の中の一番奥に生えてくるので歯磨きが難しく、虫歯になったり周りの歯肉が腫れやすくなります。
さらに横を向いていたり、少しだけ頭を出している状態はさらに歯磨きが難しく、噛むことにも使われていない場合は抜いた方が良いという場合があります。
また残しておくことによって他の歯へ悪影響が出る場合は早めに抜いた方が良いでしょう。
お口の中を検査したときに、将来的に問題となりやすそうな親知らずを見つけたときはお話しますが、必ずしも抜かないといけないというわけではありません。
健康な状態であれば噛むのに使うこともありますし、入れ歯の支えにすることもできます。
残すこと、抜くことによるそれぞれのメリット・デメリットを説明して、患者さん自身と相談したうえで方針を決めていきます。
おかげさまで1周年 | 2012.12.01 |
昨年12月1日にオープンしてから1年が経ちました。
ご近所にお住まいの方、職場が近くの方、ご家族で通われている方など、
毎日多くの方々に来院していただき大変感謝しています。
少しでも安心して治療を受けられるように、
リラックスできる空間作り、分かりやすい説明、痛くない治療を常に心がけています。
気になることがあればどんな些細なことでも構わないのでご相談ください。
これからも皆様に気軽に来ていただける歯科医院を目指して頑張ります。
歯ぎしりについて | 2012.11.21 |
歯がしみたり、顎が痛くなったことはありませんか?
虫歯が原因のこともありますが、歯ぎしりが原因でなることもあります。
これ以外にも、
・痛くはないけど違和感がある
・歯がすり減った
・口の開け閉めをするときに強張った感じがする などがありませんか?
寝ているときの歯ぎしりは力がとても強いので、色々なところに影響してきます。
歯周病で歯が揺れているときは、歯ぎしりによって歯周病をさらに悪化させてしまいます。
寝ているときにしているかは自分ではわからないと思いますが、
口の中を見て頬や舌の脇にヒダのようになっている場合は歯ぎしりをしている可能性があります。
歯に負担をかけないようにするため、
ナイトガードという就寝時に装着するマウスピースも保険治療で行えます。
また、先週の「ためしてガッテン」(NHK)でも取り上げられていました。
http://www9.nhk.or.jp/gatten/archives/P20121114.html