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いしだ歯科クリニック

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院長コラム

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院長コラム

歯の移植について

2022-02-06 10:32:38

こんにちは。大和市中央林間の歯医者 いしだ歯科クリニック院長 石田健です。

 

先月ですが心臓の病気がある方に豚の心臓を移植するというニュースをみましたか?

実は歯科の分野でも移植って行われているんです。

 

歯を失った時の治療の種類は?


虫歯や歯周病などで歯を失ってしまった際には、

嚙み合わせを維持したり、残っている歯が移動しないためにも、

何かしらの方法で歯(補綴物)を入れる必要があります。

良く知られている治療方法として以下のようなものがあります。

・取り外しの入れ歯

・ブリッジ

・インプラント

それに加えて保険適応の治療法として歯の“自家歯牙移植”があります。

 

自家歯牙移植について


自家歯牙移植とは、自分の不要な歯を抜き、歯がなくなってしまったところに移植することです。

主に親知らずや過剰歯など、無くても影響がない歯を使います。

移植した歯はあごの骨とつながって、完全に生えている状態になり、自分の歯が再び生えたような使い心地の良さがあります。

 

自家歯牙移植の条件


自家歯牙移植は誰にでもできるというものではありません。

不要な歯といってもむし歯でぼろぼろの歯は使えませんし、健康で不要な歯というものがあるのかが問題です。

しかし、運良く健康な親知らずや過剰歯(歯肉に埋もれている歯)などがあれば使うことができます。

ただし、奥歯には奥歯、前歯には前歯しか使うことはできません。

 

治療の流れ


①移植する歯を歯の根っこごと抜いて、そのまま移植する場所の歯槽骨というところに植え付けます。

②移植後は縫合や、必要に応じてワイヤーで固定し術後7~10日で除去します。

③移植後3~4週間で根管治療を行います。

④3~6か月経過を見て、必要に応じて歯周外科処置を行い、

問題なければかぶせ物を作ります

⑤歯ぎしりやブラッシングが問題ないかメインテナンスを行っていきます。

 

抜歯自体が困難な場合は、口腔外科の専門医を紹介させてもらうこともあります。

簡単なようですが、いくら自分の歯といっても形や大きさが違いますので、うまく付かないケースもあります。

 

まとめ


いかがでしょうか?

歯が骨にしっかりと着くまで様子を見るため、治療の期間は長くなってしまうデメリットもありますが、

自分の歯で咬める、他の歯を削らないというのは大きなメリットだと考えています。

また、将来的に移植のことを考えると、親知らずを抜くか残すかの判断も変わってくるかと思います。

その話はまた改めてさせてもらいたいと思います。

ご不明な点やご興味がありましたら気軽にご相談ください。

 

いしだ歯科クリニック  院長 石田健