院長コラム
歯科治療の選び方:患者と歯科医師の視点から
2023-09-12 09:00:21
歯科治療には様々な種類があり、患者と歯科医師の視点から選択する基準も異なります。この記事では、
歯科医師はどのように考えて治療法を提案しているのか、
患者さんは何を基準に決めたら良いのかについて説明します。
読んでいただけると、当たり前のことしか書いていませんが、
普段の診療で私が患者さんに治療の説明や相談するときに、
こんなことを考えているんだと思いながら読んでいただけると嬉しいです
歯科医師の立場から
- 患者の全身的な健康状態:患者の全身的な健康状態を考慮する必要があります
→アレルギーや治療中の病気がないかを確認したうえで、特に抜歯などについては体への負担がないかを考慮します - 診断結果:診断結果に基づいて最適な治療法を選択します。
→歯が痛いからと言って必ずしも虫歯とも限りません。レントゲンや歯周病検査など、必要な検査を行ったうえでの診断が重要です - 利用可能な設備と技術:クリニックで利用可能な設備と技術によって、提供できる治療法が限定される場合があります。
→治療の内容によってはより専門性の高い医療機関での治療が必要な場合があります。その際は治療の内容に合わせてご紹介します - 治療の成功率:各治療法の成功率を考慮します。
→病気が進行している場合に再発やさらに悪化する可能性がないかを考えます - 患者の希望:患者の希望や要望を尊重します。
→患者さん自身のお考えも重要です。そのため治療だけでなくご相談する時間もしっかりと確保いたします - 時間とリソース:治療法の選択は、時間とリソースも考慮する必要があります。
→例えば2週間後に海外転勤を控えている、入院手術前に治療が必要、などがあればその期間中で出来る範囲の治療法を考えます - 倫理的な観点:医師としての倫理的な観点から、最善の治療法を選択します。
→前述の内容もそうですが全てにおいて治療のメリットとデメリットを比較しながら治療法を考えています。
患者の立場から:
- 治療の効果:治療方法によって、治癒までの時間や治療後の予後が異なる場合があります。
→かぶせ物や詰め物の素材によっては虫歯や変形のリスクが異なることもあります - 費用:治療方法によっては、費用が高くなる場合があります。
→保険診療か自費診療かだけでなく、歯を失った場合に入れ歯かブリッジにするかでも費用は異なります - 痛み:治療方法によっては、痛みを伴う場合があります。
→特に抜歯などの手術の場合は一時的に痛みを伴うことが予想されます - 治療期間:治療方法によっては、治療期間が長くなる場合があります。
→お仕事や引っ越しの予定などがあれば、期間内に治療が終わるかもご検討ください - リスクと副作用:全ての医療行為にはリスクと副作用が伴います。
→出来る限りリスクの少ない方法をご提案します - 生活への影響:治療方法によっては、日常生活への影響が大きい場合があります。
→入れ歯など初めての場合は違和感を感じることもあります - 自身の健康状態:全身的な健康状態や他の持病を考慮する必要があります。
→持病や健康状態によっては治療のリスクが高くなることがあります
逆に早めに治療した方が良い場合などもあります
これらは一般的な観点であり、個々のケースで当然異なります。
“誰にでも一番良い治療”というものは存在しないと思っていますので、
患者さんそれぞれの考えやお気持ちを少しでもお話ししていただけると、
“より良い治療法”をご提案することが出来ると思います。
何も説明をしないで突然治療を開始することは絶対にありませんので、
一度聞いたことでもご不明な点があれば気軽にご相談ください。
いしだ歯科クリニック
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