院長コラム
歯は抜かない方がいい?後悔しないための抜歯判断と歯科医師の考え方とは
2025-06-02 08:00:12
歯は抜かない方がいい?後悔しないための抜歯判断と歯科医師の考え方とは
「できれば歯を抜きたくない」——これは多くの患者さんが持つごく自然な気持ちです。
実際、私たち歯科医師にとっても「自分の歯で噛める」状態を保つことは非常に重要だと考えています。
しかしながら、すべてのケースで「歯を残す=良い選択」とは限りません。
今回は、抜歯をすすめる理由と、歯を残すことのリスク、そして納得できる治療方針を立てるために大切なことをお伝えします。

抜歯をすすめるのはどんなとき?
歯科医師が「抜歯」を提案する背景には、以下のような理由があります:
- 痛みや腫れ、炎症を繰り返している
- 歯の根の状態が悪く、予後が不良である
- 周囲の歯や骨に悪影響を及ぼしている
- 治療を繰り返しても改善が見込めない
このようなケースでは、無理に歯を残すことで逆にお口全体の健康を損なう可能性があるのです。
「歯を残す=良い」わけではない?
もちろん、歯を失えば噛み合わせのバランスが崩れたり、見た目への影響、義歯やインプラントなどの費用・手間が発生することもあります。
しかし、「残すことによるリスク」が上回る場合には、抜歯という選択が患者さんにとってベストな治療になることもあります。
納得のいく治療のために大切なこと
私たちがもっとも大切にしているのは、患者さんがしっかり納得した上で治療を受けられることです。
そのため、いしだ歯科クリニックでは
- 治療の選択肢とそのリスク・メリットを丁寧に説明する
- 質問や不安にしっかり向き合う
- じっくり話し合えるように予約制で診療時間を確保する
といった体制を大切にしています。
「抜歯=悪いこと」ではありません
抜歯は、あくまでも最終手段。
でも、必要であればそれは「前向きな治療のステップ」であり、「これからも健康でいるための判断」でもあるのです。
まとめ:判断に迷ったら一緒に考えましょう
歯を残すか、抜くか。これは単純な二択ではなく、患者さんの将来の健康を左右する重要な選択です。
他院と意見が違って迷う場合には、セカンドオピニオンを活用することもおすすめです。
私たちは、「どうすればこの先も健康でいられるか」を、患者さんと一緒に考えます。
疑問や不安があれば、いつでもお気軽にご相談ください。