

「知らないうちに歯をすり減らしている?歯ぎしりとストレスの関係」中央林間のいしだ歯科クリニック | 2025.08.11 |

知らないうちに歯をすり減らしている?
歯ぎしりとストレスの関係【歯科医が解説】
「朝起きたら顎が疲れている」「歯がしみるようになった」
──もしかすると、それは歯ぎしりが原因かもしれません。
歯ぎしり(ブラキシズム)は、無意識のうちに歯をこすり合わせたり、強くかみしめたりする習慣で、多くは睡眠中に起こります。
その背景には、ストレスや生活習慣、睡眠の質の低下などが関係していることが分かっています。
この記事では、
- 歯ぎしりの原因
- ストレスとの関係
- 歯ぎしりの対策・予防方法
- 歯科医院でできる治療(ナイトガード)
について、歯科医の視点から分かりやすく解説します。
歯ぎしりとは何か?
歯ぎしりの定義
歯ぎしりは上下の歯を強くこすり合わせたり、かみしめたりする行為のことです。特に寝ている間に起こることが多く、本人は自覚できないケースがほとんどです。
歯ぎしりの種類
- グラインディング(歯をこすり合わせるタイプ)
ギリギリと音を立てながら歯をこすり合わせ、歯の表面(エナメル質)をすり減らします。 - クレンチング(強くかみしめるタイプ)
音はしませんが、長時間のかみしめで歯や顎関節に大きな負担がかかります。
歯ぎしりとストレスの関係
心理的要因
日中の不安や緊張、仕事や人間関係のストレスが、睡眠中の筋肉活動として歯ぎしりに現れることがあります。
生活習慣が影響する理由
- 長時間のパソコン・スマホ使用による姿勢の悪化
- カフェインやアルコールの過剰摂取
- 就寝直前のブルーライト刺激
睡眠の質との関連
睡眠が浅くなると歯ぎしりが起きやすくなります。特に入眠直後のレム睡眠時に発生しやすいとされます。
歯ぎしりの対策とストレス管理方法
- リラクゼーションで心を落ち着ける
ヨガ、深呼吸、瞑想は心身の緊張をほぐします。就寝前の軽いストレッチも効果的です。 - 適度な運動習慣を持つ
ウォーキングや軽いジョギングはストレス発散に役立ちます。 - 睡眠環境の改善
暗く静かな寝室にし、寝る前のスマホ使用を控えましょう。 - 専門家への相談
強いストレスを感じている場合は、カウンセリングや心理療法が有効です。 - 歯科医院でのナイトガード作成
ナイトガード(歯ぎしり用マウスピース)は、睡眠中の歯のすり減りやヒビ、顎関節症を予防します。患者さんの歯型に合わせて作るため、違和感が少なく、長期的に歯を守ることができます。
よくある質問(Q&A)
Q1. 歯ぎしりは自然に治りますか?
一時的に症状が軽くなることはありますが、完全に自然に治ることは少ないです。原因となるストレスや生活習慣を改善し、必要に応じてナイトガードで歯を守ることが大切です。
Q2. ナイトガードは保険適用されますか?
はい。睡眠時の歯ぎしりや顎関節症の診断を受けた場合、保険適用でナイトガードを作ることができます。(3割負担で約3,000円前後)
Q3. 歯ぎしりで歯が欠けることはありますか?
あります。強い力で歯をこすり合わせることで、歯にヒビが入ったり、欠けたりすることがあります。
Q4. 昼間も歯ぎしりをしていることはありますか?
昼間は「かみしめ癖(TCH)」として現れることがあります。無意識に歯を合わせ続ける習慣で、肩こりや顎の疲れの原因になります。
Q5. 放置するとどうなりますか?
歯のすり減り、知覚過敏、破折、顎関節症、頭痛などのリスクが高まります。
Q6. ナイトガードはどのくらい使えますか?
平均で半年〜2年程度ですが、すり減りや変形が見られたら作り直しが必要です。
Q7. 子どもも歯ぎしりしますか?
成長期や歯の生え変わり時期に一時的に見られますが、多くは自然に落ち着きます。
まとめ
歯ぎしりはストレス・生活習慣・睡眠の質と深く関わっています。放置すると歯の破損や顎関節症などのトラブルにつながります。
「朝起きたら顎が疲れている」「歯が欠けやすくなった」と感じたら、早めに歯科医院へご相談ください。
当院(いしだ歯科クリニック)では、歯ぎしりの原因に合わせた対策やナイトガード作成を行っています。
お気軽にご相談ください。
いしだ歯科クリニック
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