学校や保育園での歯科健診と歯科医院での検査の違い | 2023.06.12 |
学校では、毎年4~6月の時期に年1回健康診断が行われます。
私も市内数カ所の保育園で歯科健診を行っています。
今回は、
「学校・幼稚園・保育園で行う歯科健診」と「歯科医院で行う検査」の違いについて説明します。
学校歯科健診と歯科医院での検査は、目的が異なります。
学校歯科健診は、スクリーニング(ふるいわけ)によって、
目で見てわかる範囲の問題を見つけ出し、歯科医院の受診をすすめたり、
保健指導に役立てます。
学校での設備には限界があるため、歯と歯の間の小さなむし歯まで、すべて確認することは難しいのが現状です。
一方、歯科医院の検査は、治療や予防処置の方針を決めるためのものです。
見えないところにあるむし歯や、次に生えてくる永久歯があるかどうかなどもレントゲンで精密に検査します¹。
その為このようなご意見をいただくこともあります。
「虫歯があるというので歯医者に行ったが治療する必要はないと言われた。ちゃんと診ているのか?」
「虫歯が無いと言われたが、フッ素を塗ってもらいに歯医者に行ったら虫歯があると言われた。ちゃんと診ているのか?」
先に述べたように学校検診の現場では設備が限られています。
唾液が多かったり、磨き残しが少しでもあると判断が難しくなります。
私は早期発見、早期治療を優先して、
少しでも虫歯が疑われる歯については「虫歯有」と報告するようにしています。
また、治療と言っても削るだけではありません。
初期の虫歯であればブラッシング指導や食事の指導、フッ素塗布などで様子を見ることも大切な治療です。
その為にも日頃からかかりつけの歯科医院を見つけておくことをお勧めします。
いしだ歯科クリニック
〒242-0007
神奈川県大和市中央林間4-26-18 アメニティーヒル1F
TEL:046-259-8262
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